ソフトバンクが英ARM社を買収

ソフトバンクがイギリスの半導体設計会社のARMを100%買収することで7月18日に合意したことを発表しました。…

ソフトバンクがイギリスの半導体設計会社のARMを100%買収することで7月18日に合意したことを発表しました。

アーム社の株主総会やイングランドの裁判所の承認を経て9月末までに買収を完了するとのことです。

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ソフトバンク社長の孫氏は、

「私の人生でハイライトを当てるべき日はまさに今日この日。幸せな私と同じ部屋にいる(記者の)みなさんも幸せ。言い過ぎかも知れないが、そのくらい幸せだ」と会見で述べており、終始上機嫌だったとの事です。

同日の朝には、テリーザ・メイ英首相、フィリップ・ハモンド英財務大臣と一対一で話し合ったとの事。

相変わらずスケールが凄いですね。

ARM社は、イギリスに本社を置く半導体設計会社です。

SoC(System on a Chip)と呼ばれる、

一つのチップ上にシステムの動作に必要な機能のすべてを実装する設計手法で世界的に有名な企業であり、

孫氏によるとスマートフォンの中に入っている半導体の97%、98%は同社が設計した半導体だとの事。

米アップル社や韓国サムスン電子といったスマホ大手の製品の中に入っている半導体も、ARM社が設計した半導体なのだという。

買収金額240億ポンド3.3兆円)は、日本企業による企業買収として過去最大になります。

ソフトバンクは、アリババやガンホーやスーパーセルの株を売却した事により、現金が入る為、大きな借り入れをして買収することは無い様です。

孫氏は「10年前から欲しかった」と言っており、最終的な決断に至ったのは2週間前だとのこと。

2週間前に、トルコにヨットでバカンスに来ていたアーム社のCEOをレストランに誘い話をしたと会見では述べていました。

重要な買収の目的は、IoT(Internet of Things、モノのインターネット)時代の先取りをするためであり、

あらゆるモノがインターネットにつながる時代にARM社の設計力が重要な役割を果たす、というのが孫社長の見立ての様です。

会見では、
「シナジーはあるけれども、今すぐではない。長期的にはシナジーがある。囲碁にたとえれば、勝つのは相手の碁石のすぐ隣にばかり打つ人ではない。

遠く離れたところに打った碁石が、50手先、100手先に威力を発揮する。

ブロードバンドビジネスを買収したときにも『シナジーがない』と言われたが、私はその先にモバイルインターネット時代の到来を見ていた。

今回もわかる人にはわかる、わからない人にはわからない。ほとんどの人はわからないだろうけれど、アーム社の事業がこれからのソフトバンクの主事業になっていく」と言っており、

この買収がソフトバンクにとって、どれだけの思いがあるのか伝わってきますね。

ARM社の経営陣を変えるつもりは無い様で、孫氏が直接経営に入って行くのかは未定だとの事です。

ただスプリントの様になる可能性も無いとは言い切れないので、慎重に決断する必要があるでしょう。

個人的にはIoTの時代は確実に来ると思います。

この買収がどう言う結果をソフトバンクにもたらすのか、そんなに時間が掛からずに結果として見えてくるのかなと私は感じています。