激安スーパーは情報技術をどこまで活用できるのか?本場アメリカで挑戦する日本企業があった

現在シリコンバレーに出張中の広報担当味岡です! シリコンバレーで活躍している日本人を探していたら「トライアルカ…

現在シリコンバレーに出張中の広報担当味岡です!

シリコンバレーで活躍している日本人を探していたら「トライアルカンパニー」という会社に出会いました。九州を中心に約160店舗、激安スーパーやドラッグストアを展開している1974年創業の会社で、ITの力で激安を実現しているそうです。

会社案内にも

”安くて良い品を、お客様が満足して購入していただける仕組み作りの王道に取り組まなければなりません。
そのためには、流通を科学とし、数値分析を行い、改善と改革に取り組める技術者の集団による時間と情熱をかけたシステム構築力が必要不可欠です。しかも現在は、コンピューターテクノロジーを使いこなせるかどうかが、企業の成長の分岐点となっていると言っても過言ではないでしょう。”

と「仕組み化」「ビッグデータ」「テクノロジー」がキーワードとしてメインに書かれています。

TRIAL

システムは全て内製していて、そのために中国で600人規模で開発しているとのこと!

商品の発注・仕入れ・販売、商品管理・棚卸管理、売場支援系システム、惣菜加工作成指示管理、営業実績管理、入庫・在庫・出庫オペレーション、物流商品・在庫管理、バックオフィス系システムなど、小売業のシステムは高度で複雑なものですが、自社開発をしているからこそビッグデータを活用し、別の事業に繋げているそうです。

長年に渡って蓄積してきたPOSデータやポイント会員の購買動向データを多角的に分析して、自社の売上向上や関係各社の商品動向なんかにも役立てているんでしょうね。

トライアルカンパニーが情報技術で力を入れているのが、店舗の従業員が全員持っている「PACER」という携帯端末。メーカーのスマートフォンを調達して使っているのではなく、自社でアンドロイドスマートフォンを開発したそうです。

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「PACER」はリアルタイムに情報を参照し、問い合わせ、記録ができる携帯端末です。バーコードリーダーや大容量バッテリーを搭載し、作業指示や発注、在庫確認や売価確認、館内放送や1対1の通話もできる多機能端末です。

「PACER」を導入した大きな目的は、無駄を省くこと。「PACER」は「Plan-Action-Check-Education-Recovery」の略で、計画がわかりやすく知らされ、それに基づいた行動が簡単にでき、できたかどうか確認し、わからないことは教わり、効率アップ・数値効果を得るとうサイクルを作ることを目的にしているそう。これを使うことで、人時の無駄や作業漏れ、ロスを排除し、ROIを高めることによってコストを削減、結果お客様に還元できるという仕組み。

まさにテクノロジーを活用して仕組み化し、ビッグデータに繋げています。

そしてトライアルカンパニーがここシリコンバレーで挑戦しているのが「小売業のための小売業によるITソリューションの提供」です。ITシステムを内製しているからこそできる、今まで培ってきたIT資産とノウハウを他の小売業に提供する事業を行っています。

アメリカでの売上がどのくらいなのか資料がないのでわからないですが、小売大国アメリカで「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)」を実現しようとしているトライアルカンパニー、応援したいです!

参考:トライアルカンパニーHP : http://www.trial-net.co.jp

   トライアルカンパニー 中国人材・グローバルソーシングによる「内製化」で、IT活用 : http://coin.nikkeibp.co.jp/coin/itpro-s/seminar/si2011/pdf/si2011prg_04.pdf

   ITの進化はユーザーが担う時代に(IT Pro): http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20120120/378958/